TOEIC700点を取るために必要なスキル

点数配分の目安
Listening:400点以上(495点中)
Reading:300点以上(495点中)

おおむね、Listeningは8割以上、Readingは6割以上が必要となります。

今すぐに自分の点数が知りたい方はこちら
使用するテキスト類
  • 『公式TOEIC Listening&Reading問題集』 ※なるべく新しいものを2冊くらい
  • Reading専用の模試

各Partの特徴と勉強法

Listening編

Part1(全6問)

☆700点を取るためには5問~6問正解することが望ましいですが、運が悪い時は半分くらいとても難しい問題にあたってしまうこともあります。しかしTOEICは偏差値的なスコアリングをしますので、どれだけ難しい問題が多めに出ても最終的なスコアはあまり変わらないので安心してください。

500点、600点の時と同様、頻出単語と動詞の時制(とくに現在進行形の受け身と現在完了形の受け身)を確認しましょう。

リピーティング
Part1は全問正解が理想ですので、上記に英文のリピート練習も加えると良いでしょう。
細かいところ(短縮形や前置詞など)まで、聞き取れるよう意識して英文をリピートしてみましょう。 どうしてもうまく言えないところは原因があるので、それを突き詰めましょう。 だいたいの場合、音がつながったり(リエゾン)消えたり(リダクション)するところが苦戦するポイントなので、スクリプトを確認し、ネイティヴの音を真似してみましょう。耳から入った英語を、そのまま口から出せるようになるまで繰り返します。

Part2(全25問)

☆700点を取るためには20問以上の正解が欲しいです。

Part2での20問以上正解は、けっこう高いハードルです。
なのでPart1と同じようにリピーティングで鍛えるのが良いです。ただ、パート1よりもさらに「内容をイメージしながら」リピーティングができるようになる必要があります。

Part2で高得点を取るためには、そもそものリスニング力だけでなく、状況をイメージする力も必要となります。

例えばPart2の質問文で、
When is the next conference?
という英文が出た時に、正解の応答が
Why don't you ask Mr. Tanaka?
だったら、消去法を使わずに選べる自信がありますでしょうか。

まずWhen~?で聞かれているのに時を答えていないし、それから疑問文に対して疑問文で応答しているので、一発でこれが選べる人はイメージ力があると言えます。

Why don't you ask Mr. Tanaka? という応答の意図は、「田中さんが担当者だから、聞いてみたらどう?」ということになります。

このようにセリフの意図まで理解するには、その会話が行われている状況をイメージできることが重要になります。

そして状況をイメージするには、聞いた英語を瞬時に理解する能力が必要です。「えーと、Why don't you だから、意味は…」と考えているうちはイメージには結びつきません。

リピーティングをしながら、状況をイメージできるようになるまで繰り返していきましょう。

Part3(全39問)

☆700点を取るためには31問以上の正解が欲しいです。

まず、600点同様に「先読み」(放送文が流れる前に、質問3つ分の英文を読んでおくこと)が必要となります。
問題番号の順番で話が進んでいきますので質問文から話の流れが予想できるよう公式問題集を使って練習をします。
放送文のなかで正解の選択肢と全く同じように単語が読まれるケースと、放送文と正解の選択肢が言い換えられているパターンがあるので、演習しながら言い換え表現も必ず確認をしましょう。

選択肢の英文まで先読みできていると、さらに正解率を上げることができます。
限られた時間の中で、先読みをしなければならないので 質問文選択肢を速く読む練習をしましょう。この時1セット(3問ずつ)を声に出して1分以内に訳せることが目安です。

次に600点では捨て気味に解いた、意図問題の対策もしましょう。
意図問題とは、具体的には以下のような問題です。
What does the man imply when he says, “I'm not familiar with the topic”? “I'm not familiar with the topic”は、放送文中で実際に言われるセリフです。
このセリフについて、何を意味しているのかを答える問題なのですが、このタイプの問題は(A)~(D)の選択肢の英文がとても長くなる傾向があります。
単語単位ではなく文全体の流れを意識しないと解けないため難易度も高く、選択肢の英文の量も多いため、解答に時間がかかりペースを乱される方が多いです。
次の問題の先読みに支障が出ないよう注意が必要になります。
解答に時間がかかりそうな場合はいったん適当にマークをし、次のセットの先読みに徹しましょう。一度放送文の内容をイメージしているため、少し時間を置いてからでも正解を選べることが多いですのでリスニングセクション最後に戻って塗り直すようにしましょう。

受験前にできれば初見の問題集を使って、ペースを意識して解いてみましょう

Part4(全30問)

☆700点のためには24問以上の正解が欲しいです。

対策と勉強法は、Part3と同じです。

スピーカーとリスナーの関係性を意識しながら、質問文と選択肢をもとに放送文の内容をイメージしましょう。
やはり「先読み」が大事になってくるので、質問文と選択肢の英文は、ほとんど訳せる状態であることが望ましいです。
持っている『公式TOEIC Listening&Reading問題集』に載っている質問文と選択肢はすべて訳せる状態にした上でテストに臨みましょう。

Reading編

Part5(全30問)

☆700点を取るためには21問以上の正解が欲しいです。

600点を取るために必要だったことに加えて、700点のためには語彙問題の正答率を上げることが欠かせません。

Part5形式の問題をたくさん解いて、知らない単語をどんどん覚えていきましょう。

また、Part5の語彙問題は、文脈に沿った正しい語彙を選択させる問題なので、単語はただ意味だけを覚えるのではなく、文の中で覚えてしまうほうがスコアアップに直結します。

それから解答時間も大事になります。Part5は15分以内での解答が望ましいです。

語彙問題は「考えても分からない」ケースが多いので、2,3回読み返しても答えがわからなければ、捨ててしまうほうがいいです。考えて解けるPart7のために時間を残しましょう。

Part6(全16問)

☆700点のためには12問以上の正解が欲しいです。

Part5同様に、語彙問題での正答率を上げることが必須ですが、それに加えて「文挿入問題」の正答率もあげなくてはなりません。

文挿入問題は、必ず前後の英文を読んだうえで解答する必要がありますが、その際にどこに目を付けるかが重要になります。

目をつけるべきなのは、代名詞(ItやThey)とtheのついた名詞です。

代名詞とtheは「前の文で登場している名詞」との関連性を表すので、前後の文の関連性そのものを見出すのに非常に役立ちます。

文脈を考えて解くことも可能ですが、答えを選ぶのに迷ったら代名詞やtheに目を向けてみると、わりとすんなり根拠をもって解答が選べるようになります。

ちなみにPart6は10分ほどで解けると理想的です。

Part7(全54問)

☆700点を取るためには30問以上の正解が欲しいです。

700点を目指すうえでも、解く問題を選ぶことが大事です。
多くの生徒さんがNo.175やNo.180の問題まで解いたところで時間切れになってしまったと口にしますが、そのような残し方をしてしまうのはもったいないと思います。

なぜかというと、No.176以降の「複数パッセージ問題」にも解きやすい問題が含まれているからです。

Part7を前から順番に解くせいで、シングルパッセージの難しい問題に時間をかけてしまい、複数パッセージの解きやすい問題をまったく見ることなく塗り絵で終わらせてしまう方が多くいらっしゃいますので、まずはそこから作戦を練り直していくのが良いです。

たとえ一見簡単そうに思える問題でも、解いてみて意外と難しいと感じたら(2,3回読み返しても分からない場合)、塗り絵して飛ばしてしまい、次の問題をあたってみましょう。

シングルパッセージを取捨選択をしながら進めていき、複数パッセージに入ってからも解きやすそうなものを選んで解答するという工夫をするだけでスコアアップにつながる可能性があります。

そのために大事なのは、日ごろから問題演習をたくさん行い、自分の得意とする文書パターンや話題をつかんでおくことです。

公式問題集を1冊やったくらいでは足りないので、追加で2,3冊、あるいはリーディング専用の模試を解くのが良いです。

目安としてはリーディングだけで1000問以上(テスト10回分)解けると、量としては十分だと思います。

あとは解いた後の復習が大事ですので、必ず精読をして、1度読んだものは自分の言葉で訳せるレベルまで高めておきましょう。

それから700点が目標であっても、塗り絵をゼロにする必要はありません。

むしろ塗り絵を20~25問に抑えつつ、正答率を重視した解き方ができるほうが目標スコアに届きやすくなります。