TOEIC600点を取るために必要なスキル

点数配分の目安
Listening:330~350点(495点中)
Reading:250~270点(495点中)

おおむね、Listeningは7割以上、Readingは5割以上が必要となります。

使用するテキスト類
  • 『公式TOEIC Listening&Reading問題集』 ※なるべく新しいもの
  • TOEICに特化した文法テキスト
    (TOEIC頻出である品詞、前置詞と接続詞、時制、3単現、受動態がカバーできるもの)

具体的な傾向と勉強法

Listening編

Part1(全6問)

☆基本的に何もやらなくても3~4問は正解できるパートです。
☆しかし、600点のためには5問以上の正解が欲しいです。

Part1では頻出単語がわりとパターン化されています。もし知らない単語があれば、必ず覚えておきましょう。

問題文の多くは能動態(〇〇が~する)です。ほぼ必ず2問程度受動態(〇〇が~される)が出てくるので、受動態の基本知識もあると良いです。
以下の受動態の英文を訳してみてください。
  • Some chairs are being arranged outside the store.
  • Some chairs have been arranged outside the store.

意味の違いは分かりますか?

答え
  • いくつかの椅子が、店の外で並べられている。(並べられている最中である)
  • いくつかの椅子が、店の外で並んでいる。(並べられ終わっている)

この受動態の「進行形」と「完了形」は頻出ですので、押さえておきたい文法です。 それからarrangeもPart1頻出です。訳せなかった場合は、必ず覚えてください。

勉強法としては、まずは頻出単語を覚え、能動態と受動態を理解して、スクリプトで読んで意味がわかる状態にしましょう。

もう1つ必要なのはリスニング力です。
2,3回聞いてもわからなかった英文に関しては、スクリプトを見ながら音読し、さらに聞いて、ネイティヴの読み方を真似するようにしましょう。

Part2(全25問)

☆最近、難化が激しいパートです。
☆600点のためには18問以上の正解が欲しいところです。

Part2の問題パターンには、おおまかに2種類あります。
「直球タイプ」と「変化球タイプ」です。

「直球タイプ」は、Where ~ ?という質問に対し、「In the conference room.」と答えるような、素直な問題です。

「変化球タイプ」は、Where ~ ?に対して、「It hasn't been announced yet.」と応答するような、一見すると質問に答えていないように思える問題です。

「Whereだから場所を言うはずだ!」と思い込んでいると、答えがさっぱりわからないという事態になりかねません。

「変化球タイプ」のような難しめの問題は10問ほど出るので、それ以外のところでなるべく落とさないようにするのがポイントです。

勉強法としてはPart1とほぼ同じです。
Part2には頻出単語と呼べるほどのものがないので、単語にはそこまで気を遣わなくて良いです。 代わりにシチュエーションをイメージして覚えておくと、本番で同じような問題が出たときに、迷わずに答えが選べる可能性が高くなります。
注意点としては、Part1以上にリスニング力が必要になるので、時間の余裕がない場合はPart2に専念するほうが有効かもしれません。

Part3(全39問)

☆先読みが必須なので、リーディング力も問われます。
☆しっかり解く問題と、捨て気味で解く問題とを区別しましょう。
☆600点のためには26~27問以上の正解が欲しいです。

まず「先読み」ですが、放送文が流れる前に、質問3つ分の英文を読んでおくことが必要となります。
Part3は素直なので、問題番号の順番で話が進んでいきます。質問文を読んでおけば、話の流れが何となくわかってきます。
それから、放送文のなかで出てきた単語が、そのまま正解の選択肢のなかに使われているケースも多くあります。
選択肢の英文まで先読みできていると、さらに正解率を上げることができます。

次に「捨て気味で解く問題」を知っておくことが必要です。
具体的には以下のような問題です。

What does the man imply when he says, “I'm not familiar with the topic.”

“I'm not familiar with the topic.”は、放送文中で実際に言われるセリフです。
このセリフについて、何を意味しているのかを答える問題なのですが、このタイプの問題は(A)~(D)の選択肢の英文がとても長くなる傾向があります。
したがって、先読みに時間がかかってしまいます。
さらにセリフの意図がわからないといけないため、単語だけ拾って対処するという方法がまったく通用しません。
一言で表すと、難易度が非常に高い問題なのです。

この問題をしっかり解こうとしてしまうと、先読みのペースが崩れる可能性が高いです。
そうならないためにも、このタイプの問題は「当たったらラッキー」くらいの気持ちで取り組んで、他の2問に集中するのが得策だと言えます。
このタイプの問題は2,3問しか出ないので、捨てても痛くありません。

勉強法としては、まずはスクリプトの英文を読めるようにしてください。
目で読んでも理解できないものは、聞いても理解できません。
次に、読めるようになったら、声に出していきましょう。
声に出して読めないものは、聞き取ることができません。
スラスラと音読ができるようになったら、CDを聞きながら、スピーカーの真似をして、同じ速度で読めるようになっていきましょう。

Part4(全30問)

☆先読みが重要なのと、捨て気味で解く問題があるのはPart3と同じです。
☆600点のためには、20~21問以上の正解が欲しいです。

Part3とPart4の違いはスピーカーの人数です。
Part3は2人か3人の会話文ですが、Part4は1人のスピーカーによるアナウンスです。
スピーカーたちの人物関係を把握する必要がないので、Part3より理解しやすいと思う人もいるかもしれません。

対策と勉強法は、Part3と同じです。
やはり「先読み」が大事になってくるので、質問文と選択肢の英文は、ほとんど訳せる状態であることが望ましいです。
持っている『公式TOEIC Listening&Reading問題集』に載っている質問文と選択肢はすべて訳せる状態にした上でテストに臨みましょう。

Part3にも共通して言えることですが、放送文の中で使われた単語が、そのまま正解の選択肢でも使われていることが多々あります。

しかしながら、そうでない問題もあります。
要するに、同じ内容のことを別の言葉で表したものです。
例えば、
60.What solution does the man propose?
という問題に対して、放送文中で、
Why don't we outsource some of our operations?
と言っていたら、正解の選択肢としては、
Hiring an outside business.
となっていることがあります。
「外注する」=「外部の会社を雇う」という発想がないと正解できない問題です。
こうした言い換えに気づけると、Part7の読解問題も解けるようになってくるので、ぜひテストに向けての勉強期間に取り組んでほしいです。

Reading編

Part5(全30問)

☆15分以内で解答を終えられると良いです。
☆品詞問題で正解できると有利です。
☆600点のためには18問以上の正解が欲しいです。

リーディングパートには75分という制限時間があるので、タイムマネジメントが重要になってきます。 時には問題を「捨てる」という選択も必要です。

Part5の問題は、①文法問題と②語彙問題とに分かれます。
文法問題と言えども、TOEICに出る文法問題にはパターンがあります。
もっとも多いのが品詞問題(文中の空所に適切な品詞を入れる問題)です。
これは割と短期間で対策ができるので、リーディング対策の第一歩として始めることができます。
それから押さえておきたいのが前置詞・接続詞、動詞の時制、3単現あたりです。
TOEIC用の問題集を1冊こなして理解を深め、正解できるようになりましょう。

語彙問題のほうにはパターンがありません。
語彙を知っているかどうか、文脈がつかめているかどうかを純粋に問うてくるため、どれだけ考えても答えが分からない場合もあります。
大事なのは、こうした「考えても分からない問題」に時間をかけないことです。
その後に控えているPart7には「考えれば分かる問題」がたくさんあるため、そちらに時間をまわしましょう。

勉強法としては問題演習が基本です。
特に品詞問題だと、問題慣れした分だけ解答スピードが上がります。
『公式TOEIC Listening&Reading問題集』以外に、Part5(あるいはPart6も含んだ)専用の問題集をこなしましょう。
演習量としては、300~500問くらい解いておきたいところです。

Part6(全16問)

☆15分以内で解答を終えられると良いです。
☆Part5の対策がそのまま役に立ちます。
☆600点のためには10問以上の正解が欲しいです。

Part6は、Part5よりも長くなった英文の空所補充問題です。
問題の種類は、①文法問題、②語彙問題、そして③文挿入問題があります。
①文法問題と②語彙問題については、Part5対策で行うことが、そのまま役立ちます。
ただ、注意点としては、Part6は「長文」がベースになっているため、Part5以上に文脈が重要視されます。
前後の文やパラグラフを見てからでないと正解がわからない問題が頻出なので、 単文ごとの理解ではなく、段落(あるいは全体)として内容を把握できる力が欲しいです。
同じことがPart7でも必要になるので、Part6からその意識を高めていきましょう。

それから、③文挿入問題はPart6から登場する問題で、空所に入る「文」を選ばなければいけないため、必然的に読まなければいけない英文が多くなります。

もしもここで時間がかかってしまい、なおかつ正答率が良くないならば、文挿入問題は軽く流すようにするのも1つの手です。
ただ、正解を見つける上でのコツは存在しますので、何もせずに諦めてしまうのは少しもったいないです。
本気でPart6を強化したいのであれば、Part5と同様にたくさんの問題を解きましょう。
解答のコツが見えてくるだけでなく、文脈を捉える意識も強くなるので、Part7の長文も読めるようになってきます。

Part7(全54問)

☆全15題の読解問題で構成されています。
☆時間内にすべて解ける必要はありません。
☆15題あるうちの10題がシングルパッセージ、2題がダブルパッセージ、そして残りの3題がトリプルパッセージです。
☆ダブル、トリプルパッセージ問題は、一見読む量が多くて大変そうですが、だからといって全てが難しいわけではありません。
☆600点のためには、25問以上の正解が欲しいです。

いよいよ最後のPart7ですが、多くの人がすべての問題を解ききれずに、仕方なく塗り絵のようにマークしてテストを終えているかと思います。
600点を目指すのであれば、だいたい20~25問残し(塗り絵)くらいが目安です (中には30問以上を残しても600点を達成された方もいます)。
重要なのは、それくらい解き残ってしまうものと最初から割り切り、時間内に解ける問題の正答率を上げていく、ということです。

戦略としては、まずパッセージがやや短めの問題を解きましょう。
目安としては、小問が2~3問で構成されている問題が7題、全部で17問あるので、これらに関しては、比較的短めの問題が多い傾向にあります。
ここで20分以内に14問以上正解を稼ぎたいです。

パッセージが長めの問題については、解きやすそうなものを選んで解答しましょう。
どれが解きやすそうかは個人によって違いますが、多くの場合、記事(article)は難しめです。
テスト本番までの問題演習のなかで、自分が解きやすいと感じる文書形態(Eメールや手紙など)を見極めて、本番ではその問題を優先的に解きましょう。
Part5で15分、Part6で15分、Part7の途中まで20分で解けていれば、あと25分残っていることになります。
その残った時間で、解けるだけの問題を解き、解けなかったものはしっかりマークだけしてテストを終えましょう。

Part7の問題の種類にはいくつかありますが、注意が必要なのが2つあります。
①文挿入問題と②NOT問題です。
①文挿入問題はPart6でも見ているため、人によっては対処の仕方がわかっているかもしれません。
②NOT問題はPart7でしか出題されません。
要するに「本文中に書かれていないものを選ぶ」問題なのですが、この問題を解くには内容がわかっていることと、選択肢を1つ1つ精査して誤った内容の選択肢を探す必要があります。
したがって、正解にたどり着くまでの条件が面倒くさく、解答を選ぶのに時間がかかります。
もしNOT問題で多くの時間を費やしてしまっているのなら、流し気味で解いた方が良さそうです。

TOEICは全レベルの受験者を対象にしているため、1つのテストのなかに簡単な問題もあれば、難しい問題もあります。
自分のレベルを大きく超えていると思った問題は、潔く捨てて、他の問題にあたりましょう。