TOEIC500点を取るために必要なスキル

点数配分の目安
Listening:270~300点(495点中)
Reading:200~250点(495点中)

おおむね、Listeningは55~60%以上、Readingは40~50%以上の正解率が必要となります。

使用するテキスト類
  • 『公式TOEIC Listening&Reading問題集』 ※なるべく新しいもの
  • TOEIC500点に必要なことが学べる文法問題集
    (品詞、3単現、受動態、時制、代名詞が学べるもの)

各Partの特徴と具体的な勉強法

Listening編

Part1(全6問)

☆500点を取るためには4問以上の正解が欲しいです。
☆No.1~3の問題はわりと易しめなので、ここでしっかり正解したいところです。
☆No.4~6はすこし難易度が上がります。頻出単語と文法を押さえましょう。

まずは『公式TOEIC Listening&Reading問題集』のいずれかのTest1を解いてみましょう。
そして、いくつ正解できるかを出してみましょう。

自信を持って4問以上正解できているなら、Part1はとくに対策は必要ありません。
聞き取れなかった部分をスクリプトで確認してから音読をしたり、知らない単語を覚えたりしましょう。

もし正解数が4つ未満の場合は、対策が必要です(なんとなく4問以上正解できた場合も同じです)。
ケース1.英文を聞いても、最初と最後しか聞き取れない。
これは英語を聞いたり発音したりする習慣がほとんどない方によく見られます。
原因は単純で、音と意味がすぐに結びついていないからです。
例えば、She plays tennis every day. という英文は多くの方が1回で聞き取れるかと思います。
その理由は、この英文は馴染みのある単語だけで構成されており、今までの人生のなかで幾度となく聞いたり発音したりしたことがあるからです。
対して、She’s assembling a desk. という英文はどうでしょう。
この英文は、最初のSheと最後のdeskは聞き取れる方がほとんどでしょうが、あいだのassemblingは聞き落してしまう、あるいは音がわかっても意味がわからないという方が多いのではないでしょうか。
このように発音したり聞いたりした経験の乏しいものほど理解に直結しない傾向にあります。

解決策としては
  • なるべくネイティヴをまねて発音する
  • 音を何度も聞く
です。

ただし注意点として、文の意味がわかっている必要があります。
主語と動詞がつかめているかどうか、文法がわかっているかどうかを確認してから、声に出したり聞いたりする練習をしていきましょう。

これまで馴染みのなかった英語たちを、She plays tennis every day. と同じレベルまで浸透させていくのが目標です。

Part2(全25問)

☆500点のためには15問以上の正解が欲しいです。
☆前半は、わりと解きやすい問題が多いです。
☆後半にいくと、難しい問題が目立つようになります。

Part2では、「疑問詞」を含む質問文がとても多く出ます。
「疑問詞」とは、what, where, howなどの、いわゆる5W1Hのことです。
この「疑問詞」を含む問題をどう対処するかがポイントとなります。

「疑問詞」を含む問題には2タイプあります。
  • 直球タイプ:Where did you buy that bag? の質問に対して、In Japan.のようにはっきり答えるもの。
  • 変化球タイプ:Where will the reception be held? の質問に対して、Let's ask Susan.のように答えるもの(Susanが担当者だから聞いてみよう、という意味)。

傾向としては、前半のほうは直球パターンが多く、後半のほうは変化球パターンが多めに出るという印象です。 500点を目指すには、直球タイプをしっかり正解する必要があります。

それから疑問詞には、WhereやWhenとは違ってフレーズで登場するものもあります。
Why don't you ~?(~したらどうですか?)やHow about ~ing?(~するのはいかがですか)といったものです。
そこまで種類があるわけではないので、全部覚えてしまうのが良いです。

Part2の勉強法は、Part1と同じです。 短い英文しか出てきませんが、理解できないときは最初と最後の単語しかわからないというケースが多いかと思います。 聞いたり声に出したりを繰り返して、馴染みのあるものにしていきましょう。

Part3(全39問)

☆500点を取るためには24問以上の正解が欲しいです。
☆解きやすい問題があるので、そこで正解数を稼ぎましょう。

Part3,4(共通)には、解きやすい問題があります。
それは、正解の選択肢に含まれる英語を、放送文の中で言ってくれる問題です。
慣れない人が聞くと、Part3,4の放送文はかなりの長さに思えますが、実はすべてを理解しようとする必要はまったくありません。
むしろ質問文をちゃんと先読みして、正解のヒントを言いそうな箇所に集中力を充てることが重要となります。
単語さえ拾うことができれば正解できる問題も多く含まれているので、まずはそうした解きやすいものから取れるようにしていきましょう。

勉強法は、スクリプトを読んで意味を理解するところから始めましょう。
知らない単語や構文、読み方のわからない単語をなくしてください。
それができたら音読をしていきます。
基本的に、自分で発音できる音=聞き取れる音になるので、声に出すことはリスニング力アップのために欠かせません。
また、音読するときには意味の切れ目を意識することも大事です。
意味の切れ目が意識できると、リズムをつけて読めるようになっていきます。
スムーズに音読できるようになったら、今度はCDに合わせて読んでみましょう。
CDと同じ速度で読めるようになれば、ネイティヴの速い英語にもついていけるようになってきます。

Part4(全30問)

☆500点を取るには18問以上の正解が欲しいです。

Part4の放送文は1人のナレーターのアナウンスなので、Part3に比べると途中で話題が変化することが少なく、 人によっては解きやすいと感じるかもしれません。

Part3と同様に「先読み」が重要になります。
「先読み」とは、放送文が流れる前に、質問文や選択肢を読んでおくことです。
注意してほしいのは、ただ読むだけにならないでほしい点です。
「先読み」は、これから流れてくる英文が、どんな話題で、どんな話の展開になりそうか、ということを予想するために行います。
そのため、ある程度の読解力が必要にもなってきます。
持っている問題集のPart3,4の質問文&選択肢はすべて読み、知らない単語は覚え、訳せない英文がない状態にしておきましょう。

Reading編

Part5(全30問)

☆500点を取るためには16問以上の正解が欲しいです。
☆品詞問題をまずは解けるようにしましょう。
☆後半の難しい語彙問題は、悩み過ぎないことが大事です。

Part5、全30問のうち、品詞問題というものが7~9問出ます。
品詞問題とは、空所に入る品詞として正しいものを選ぶ問題です。
とりわけ形容詞や副詞を入れさせる問題が多いので、その2つの品詞は絶対に押さえましょう。

また、リーディングの制限時間は75分で、その時間をやりくりして100問の問題に取り組まなければいけません。
といっても、75分間では100問すべてを解ききるのは難しいです。
500点が目標の場合、時間内で70問くらい解ければいいと思います。
ただ、そうは言ってもゆっくり解けるわけではないので、悩んだ問題に時間をかけすぎるのは良くないです。
特に語彙問題だと、考えても解けない問題となってしまうので、長考するメリットが少ないのです。
Part5の後半には難しめの語彙問題が出てくるので、そこで悩み過ぎずに、適度に飛ばすほうが良いでしょう。

Part6(全16問)

☆500点を取るためには9問以上の正解が欲しいです。
☆文挿入問題は、難しいと感じたらスキップしてしまいましょう。

Part6も空所補充なので、Part5と解き方は似ています。
こちらも品詞問題が出るので、そこはなるべく正解したいです。
あとは文脈に合わせた語彙問題が中心となります。
もし英文の内容がつかめないときは、もう1度読み返してみましょう。
ただし、読み返すのが3回以上になってくると時間がもったいないので、そうした問題は飛ばしてしまうのも策です。

それからもう1つ難しいと感じるかもしれないのが文挿入問題です。
単語を当てはめる空所補充とは違い、文をまるごと当てはめなくてはなりません。
当然、正解を選ぶために読まなければいけない量が増えますので、コスパがよくないのも事実です。
あまりにも時間がかかってしまうようならば、こちらも飛ばしてしまうのが良いです。

Part5,6は、1問あたりがそこまで長くないので、解いた後の復習としては、英文を自分の言葉で訳せることを目標にするのが良いです。
訳すためには単語を覚えていたり、文構造がつかめていたりする必要があり、それらの見直しがリーディング学習では不可欠となります。
同じ英文を何度も読み、単語と文構造がしっかりとわかる状態になり、またどこかで似たような英文が出てきたら完璧に読むことができるレベルにまで高めてください。

Part7(全54問)

☆500点を取るためには20問以上の正解が欲しいです。
☆解くべき問題と、飛ばすべき問題をしっかり区別しましょう。
☆時間が足りなくての「塗り絵」は気にしなくて大丈夫です。

Part7の問題形式は、小問の数によって4種類に分類されます。
小問数が2問タイプ、3問タイプ、4問タイプ、5問タイプのものです。
一般的に、小問数が多くなるほど、読むべき文章量も多くなる傾向にあります。
500点を目指すときは、まずは2問タイプと3問タイプを優先して解くようにしましょう。
Part7の序盤に出てくるので、Part6からの流れでそのまま解けるかと思います。

また500点の人にとって、難しいと感じる文書タイプがいくつかあります。
代表的なものはarticle(記事)です。
日本の新聞をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんが、TOEICのarticle問題は新聞記事がベースの文体のため、やや堅苦しい感じになります。
読みなれていないと「意味がさっぱりわからない」と思う可能性があります。
基本的には解かないほうが時間を無駄にしなくて済むかもしれません。

それから固有名詞が多い問題も注意が必要です。
ただでさえ読み方の難しいTOEICの固有名詞が頻発すると、読んでいるうちに話の展開やつながりが分からなくなってきます。
固有名詞はarticle問題に多く出る傾向がありますが、ほかにも問題によっては固有名詞がたくさん出てくるものがありますので、見かけたら解かないでおくほうが得策かもしれません。
とはいえ、人によって得意と感じることもありますので、普段の問題演習のなかで、自分が苦手とする文書タイプや問題パターンをつかんでおいたほうが良さそうです。

2問タイプ、3問タイプが片付いたら、あとは4問タイプや5問タイプに挑戦しましょう。
TOEICのリーディングは、文章量が多いからといって、難易度も比例するとは限りません。
むしろ5問タイプのほうが素直な問題で構成されていて解きやすいということも頻繁にあります。
見かけで判断せずに、ちょっと読んでみて、読めそうだったらそのまま解いてしまうのが良いです。
途中でやっぱり読みにくかったとなったら、頃合いを見て中断し、別の問題に取り組みましょう。
500点を取るには、解けそうな問題を選んで解いていくことが大事な戦略となります。